審神者「ダサジャー選手権を開催しようとしたら、なんだかすごく本編のふたりの関係を再現したような一枚になった」
鯰尾「不機嫌な長谷部との会話に困る面影、面影への対応に困って茶を啜る長谷部。
そんなふたりの微妙な空気がわからない感情のないこんのすけ」
審神者「やっぱこんのすけって心のない獣だわ。
チュートリアルで説明の為に初期刀をぼこぼこにしたこんのすけ。
身を挺して初期刀の命を救って殉職したふくのすけ。
もうこの時点でこんのすけに勝ち目はないよ。
うちの本丸のクダはこんのすけじゃなくてふくのすけに任せたい」
骨喰「……こうして見比べると長谷部と面影でジャージの着方が随分違うな。
長谷部は全身きっちり着ているが、面影は裾を上げたり胸元を開けたりしている」
鯰尾「だね。 すごく対照的な着こなしだ」
審神者「「まず、お前のそのジャージの着方から俺は気に入らん」とか言ってるのかな、長谷部。
……鯰尾と骨喰も対象的だけど、こういう対照的ではないよね。
服の着方はどっちも同じ」
鯰尾「うん。
俺たち粟田口の刀はみんないち兄を見習って、清く正しく慎ましやかに品行方正だからね」
骨喰「品行方正……?」
面影「長谷部、その…忙しいことは承知の上なんだが…。
燭台切が、私の気に入った茶菓子を作ってくれた。
今度こそ一緒に茶でも飲めればと思うのだが、どう…だろうか?」
長谷部「…………。
茶菓子はなんだ?」
鯰尾「長谷部の茶菓子を尋ねる声、低っ!」
骨喰「どこか大倶利伽羅のような喋り方に聞こえた」
審神者「あー! うん、似てた似てた、
面影の子供のが自分に出来ること精一杯頑張っている感じの、高くてたどたどしい喋り方も可愛いな。
長谷部と喋っている時の面影が特に好きかもしれない。
なんかこう、健気と言うか真っ直ぐと言うか長谷部を見ていると言うか……声音から伝わってくるこの感じが好き」
鯰尾「でもその声の主は「面影を顯現城」とか思ってるんでしょ?」
骨喰「物語の中で目にするこの控え目で一歩後ろに引いている面影とのギャップが激しい」
審神者「やる気がある人がやりたいと思ってくれるのは嬉しいことよ。
そういう気持ちで面影に声をくれたのだと思うと、面影の中にここに存在していたい、存在していて欲しい、そんな思いと願いを感じて私ももっと面影を大切に思える」
面影「…え?」
長谷部「お前の気に入った茶菓子はなんだと聞いている」
面影「まんじゅうだが…なぜそんなことを?」
鯰尾「ぬのまんじゅうのことかーっ!」
骨喰「山姥切国広、好きだもんな」
審神者「燭台切、もちんばぬのまんじゅう作れるのか、すげーな」
長谷部「信用するには、まずお前のことを知れと言われたからな」
面影「それはつまり、共に茶を飲んでくれるということか?」
長谷部「今日はたまたま仕事が終わって手すきだっただけだ。
次はわからんぞ」
鯰尾「たまたまなんだからね!
お前と一緒に茶を飲みたくて時間を空けたとかじゃないんだから……次があるとか、勘違いしないでよね!」
審神者「ツンデレベ……」
骨喰「主殿が茶を誘ったら二つ返事だろうに」
審神者「たまには私にもつんつんしてくれないのかな、長谷部」
面影「ああ、かまわない。
…ありがとう、長谷部」
審神者「やっぱり長谷部と接している時の面影可愛い。
こっちに顯現しても、こんな感じで長谷部と接してくれるのかな」
骨喰「どうだろうな。
無双では面影は主の刀じゃない。
それも少なからず長谷部の態度に影響しているだろうから……」
鯰尾「だけど主の刀の巴形にもこういう態度だったから、面影にもこうなるんじゃない?」
審神者「面影、どういう風にこっちに顯現するんだろう?
限定鍛刀? それとも特命調査みたいに、何かさせられるのかな」
鯰尾「あるいは無双みたいに、「ちょっとこの刀剣男士、一時的に預かってくれない?」って政府から押し付けられたりとか」
審神者「それは新しいパターンね」
山姥切国広「…………」
山姥切「おや、また陰気な偽物くんがいる。
それにいつもより、どうもまとう影が濃い」
山姥切国広「…どうせ俺は陰気だ。
だから、戦場でも俺の偽物にかき乱される」
鯰尾「いつの話してんだよ」
骨喰「もっと前の段階で聞くはずの絆会話だったんだろうな」
山姥切「ああ、なるほど。
戦場では俺の偽物は出なかったからな。
偽物くんが二振り生じたほうが、不気味で恐ろしい。
だから、あれほど騒ぎになったのかもしれないね?」
山姥切国広「…そうか。 俺は不気味か」
審神者「山姥切国広ぉ……」
骨喰「幽霊にも見間違えられていたからな」
鯰尾「煤けた太陽だ」
山姥切「…なんだ?
そこまで声を落とすことか?」
山姥切国広「言っていただろう。
陰気な仲間はやりづらいと…。
不気味の域まで達すると、いよいよ改めなくてはな」
山姥切「今度は軽い嫌味を深刻に受け止めすぎじゃないか?
…なんなんだよ、一体」
山姥切国広「…………?」
鯰尾「山姥切ぃっ。 あいつのこういうところ見るの面白いや」
骨喰「嫌味を言って怒らせて、山姥切なりに元気付けようとしたのだろうか」
審神者「……これさ、山姥切の嫌味なりの山姥切国広への賛辞じゃない?」
鯰尾「ん? どこが?」
審神者「お前は俺の偽物だけど、あいつは俺の偽物じゃない」
鯰尾「あぁ~!」
骨喰「なるほど……。
山姥切国広は俺の偽物……。
あいつも姿形は山姥切国広だが、俺を写した偽物じゃない……。
お前だけが本物の俺を写した偽物」
鯰尾「俺の偽物は、お前だけだっ!
あいつはお前の偽物であっても、俺の偽物じゃない。
本物の俺が認める俺の偽物はお前だけだ……!
わー! 付き合っちゃえよ~! ひゅーひゅー!」
審神者「茶化すとその可愛い尻尾を切られるよ?」
骨喰「……だとしたら、俺も。
姿形が同じだけの別物じゃなくて、骨喰藤四郎に自分の偽物だと感じてもらえる俺でいたい。
……あんたが山姥切たちを好きなき持ちが、少しわかったような気がする」